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英語の特徴について〜 英語を正しく理解するために 〜

英語と日本語の文法の違いについて

英語と日本語の間には、文法上の大きな違いがあります。

例えば、『私(S)はリンゴ(O)を食べます(V)。』 を英語で言うと 『I(S) ea(V)t an apple(O).』 になります。
この例で分かるように、日本語がSOV型なのに対し、英語はSVO型が一般的な形として使われます。

その為、『I eat an apple.』 と聞くと、『私 / 食べます / リンゴ』 と訳し、『私はリンゴを食べます。』 に並べ直して理解します。

海外旅行レベルでしたらこれでも全然問題ありませんが、ビジネスとなるとこれではいけません。
【翻訳】 と 【並べ直し】 のどちらがいけないかと言いますと、両方NGなんです。

なぜNGかと言うと、【聞く】 ⇒ 【翻訳】 ⇒ 【並び替え】 ⇒ 【理解】 という非常に複雑なステップを踏んでいますので、会話についていけないだけでなく、もの凄く疲れます。

私が実際そうだったので良く分かるのですが、たった一時間の会議ですら全身全霊で臨む必要があり、会議後はもう何もやる気が起きないぐらい疲れてました。

ちなみに、国際会議などでは同時通訳の方が活躍されていますが、同時通訳者は一人ではなく、必ず数名が控えていて、しょっちゅう入れ替わってるってご存知ですか?

翻訳のプロですら長時間は続けられない程の過酷な作業ですので、これを翻訳のプロではない私がやってたら疲れるのも当然ですよね。

ただ、学校では徹底的に翻訳をする習慣を付けられてしまいますので、日本人はとっても翻訳したがるDNAを持っていて、ついつい日本語に変換して理解しようとします。

この習慣を無くすのは容易なことではなく、私の場合英語を英語のまま聞けるようになる練習法に出会うまでに、3年も悩んでいました。

英語を英語のまま聞けるようになる練習法は非常に単純で、一切日本語を使わなければいいんです。
ただ、口で言うのは簡単ですが、実際やってみるとこれは非常に苦しい作業になります。

意味を知るために英和辞書で調べることもできず、前後の流れからなんとなく想像したり、諦めて分からないまま次に進まなければいけません。
ですので、『もう英語でビジネスなんて不可能かも』 と落ち込むこともしょっちゅうで、最初の効果が実感できるまでは本当に苦しい作業でした。

ただ、ある日突然やってくる効果は絶大で、本当に翻訳無しで理解できてしまう様になります。

具体的にどういう状態かと言いますと、頭の中に勝手に映像が浮かぶ感じで、最初のリンゴの例でしたら、まず相手が立っていて(I)、手に何かを持って食べようとし始め(eat)、最後にリンゴが見えた(an apple) という感じの動画が頭の中で動いています。

あなたが日本語で考える時をイメージしていただくとお分かりいただけると思いますが、『私はリンゴを食べます。』 と聞いた時に、私は(目の前にいるこの人が)、リンゴを(バラ科の落葉高木の果実を)、食べます(口に入れて噛んで飲み込む) とは考えず、なんとなく相手が食べているシーンを思い浮かべて理解していませんか?

これと同じことが英語でもできるようになると、順序が違っていても特に違和感無く理解できるようになり、ネイティブに近いスピードで会話ができるようになります。

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英語と日本語の周波数の違いについて

日本語は言語の中でも最も低い周波数を使う言語の一つで、125Hz(ヘルツ) 〜 1,500Hzを使って会話をします。
それに対して、英語は最も高い周波数を使う言語の一つで、2,000Hz 〜 12,000Hzを使います。

実は、日本語の一番高い周波数でも英語の一番低い周波数に届かず、言ってみれば日本語と英語は決して交わることの無い周波数で話す、対極にある言語なのです。

特に子音は高い周波数を使うので、日本人が子音の聞き分けが苦手というのは、ここから来ているのかもしれませんね。

どの周波数を言葉として認識するかは、小学校の高学年の頃までに聞いていた周波数で決まってしまうらしいので、中学生から英語を始めた世代には英語は最初言語としての認識が難しいのです。

ちなみに、日本人が話す英語を聞きやすいと感じたことがありませんか?
あれは日本語訛りで、日本語に近い周波数で話すからではないかと思います。

ただ、日本人に聞こえやすいということは、英語圏の人たちには聞きづらい周波数で話していることになりますので、相手に正しく伝えるためには、相手の聞きやすい本来の周波数に近づける必要があります。

自分の中にできた周波数の基準は、一度決まってしまうともう変化しないらしいのですが、努力しだいでは脳の中に別の回路ができて、言語として認識できるようになっていくらしいです。

そのためには、ネイティブのマネをしながら、とにかくたくさん聞いて話し、少しでも音を近づける必要があります。

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英語と日本語のアクセントの違いについて

アクセントは相手に誤解無く伝えるためのものですが、英語と日本語ではアクセントの構造が全く違います。

日本語のアクセントは音の高低で識別され、【め】 と 【あ】 の音を高く発音すると 【雨】 と伝わり、逆に 【あ】 と 【め】 を高くすると 【飴】 になりますよね。(関西は逆ですが...)

それに対して、英語はほぼ同じ音程で話します。
『そんなばかな。変化してるよ。』 と思われた方もいらっしゃると思いますが、あれは音を上げようとしているのではなく、強く発声されたものが日本人には高く聞こえているだけらしいです。

英語のアクセントは音の強弱で識別されていて、アクセント部分は息を強く長く吐き出し、それ以外の部分は弱い息で短く発声します。

もしあなたの知り合いで日本語を話す英語圏の人がいると良く分かるのですが、彼らは音の高低ではなく息の強さでアクセントを作ろうとします。
これが日本人にはとても変に聞こえ、一瞬で外国人だと分かります。

これと同じことが私たちの英語でもあり、アメリカ人の友人に 『日本人の英語で何が一番難しい?』 と聞いたら、『全ての言葉を一定の強さで淡々と話すこと』 と言われました。

彼らは息の強さで単語や重要ポイントを理解しているので、強弱が無いとポイントが理解できないし、そもそも英語に聞こえないそうです。

試しにアクセント部分だけを発音し、それ以外はほとんど発音しない感じで聞いてもらうと、『だいたい分かるよ』 との返事でしたが、次に一定の強さで話すと、『私は日本人の英語に慣れてるから理解できるけど、初めて聞く人は英語に聞こえないと思うよ』 とのことでした。

英語圏の人達が聞きやすい英語を話すためには、アクセントをハッキリさせる練習を行うことが必要不可欠であることが分かります。

ちなみに、単語の最後の子音は日本人にはほとんど聞こえなかったりしますが、彼に聞いたところによると彼らにはたとえ弱くてもちゃんと聞こえているそうです。

さて、肝心のアクセント練習方法ですが、学校でやるような単語一個一個のアクセントを覚える練習はお奨めできませんし、それで覚えても外国人が聞きやすい言葉を話せるとは思えません。

一番の練習方法は、子供が言葉を覚える過程と同じで、ひたすら人のマネをすることだと思っています。

そのためには 【シャドーイング】 や 【リピーティング】 という練習法が効果的で、私はこれを中心にした練習を毎日行っています。

ひたすらマネをしているうちに、アクセントだけでなく、英語のリズムや区切るポイントなどが自然と身についてきます。 また、発音が自然と矯正されるのも嬉しい効果の一つです。

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